東西南北へ伸びている道がここで交差しています。その一角に新しい住宅がどんどん建てられています。この建築ラッシュで大活躍しているクレーンがゆっくり移動しています。そして、かつて静かだった道路はバス、赤い色のタクシー、急増している自家用車、自転車などで込み合っています。交通渋滞の改善と道行く人の安全などのため、交差点をまたぐ歩道橋が建てられています。トロリーバスの車体にはコマーシャルが張られ、「時代」を物語っています。
一方、荷物を積んだ自転車、信号待ちの中年男女、道路標識(左手前)に表示されている昔北京城の一つの門となった「朝陽門」の字など、なんとなく庶民生活も漂わせています。
実は、ここは「朝陽門内小町」という中心地です。写真の奥の方に見える団地の斜め向こう、歩道橋を降りて直ぐのところには、清の皇帝の親族の大きい邸宅だった「九爺府」が残されています。今は北京市の文化財に指定されており、茂っている古木に隠れている「四合院」です。トロリーバスですが、北京では50年代に始まり、今でも15本まだ走っています。その路線の大部分が北京の旧市街地を通っており、そこにある故宮、美術館、鼓楼などへ行くときによく利用されています。バス、自転車とともに、ずっと庶民の足となっています。
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