APEC・アジア太平洋経済協力会議の第16回非公式首脳会合の第二回会議が23日、ペルーの首都で開かれました。中国の胡錦濤国家主席は会議で、地域経済の一体化、人類の安全確保と気候変動などについて主旨演説を行いました。
地域経済の一体化について、胡錦濤国家主席は、「当面の急務は『ボゴール宣言』の目標達成にむけて努力していくと共に、WTO・世界貿易機関のドーハ・ラウンド交渉が一日も早く成果を収めるよう推し進めていくことである。中国は関係側と共に、アジア太平洋地域における経済の一体化プロセスを促進し、アジア太平洋地域の自由貿易エリアの発展について共同研究を展開していきたい」と述べました。
人類の安全確保について、「APECは今後、災害防止と対応における協力を強化し、災害防止の関連政策と経験に関する情報を交換しながら、技術援助を広げていく必要がある。各メンバーが災害情報モニター、それに災害の予防、対応、復旧作業の展開などに関する能力を高めることは極めて重要である。中国は、APECによる防災救援協力に積極的に取り組んでいく」と述べました。
気候変動について、胡錦濤国家主席は、「中国は関係側と協力して、『バリーロードマップ』に基づいて、『国連気候変動枠組み条約』を実行するため関連作業を急ぎたい。中国政府は気候変動の問題を非常に重視し、気候変動の対応と生態環境の改善に積極的に取り組んでいる。今後も引き続き努力していく」と述べました。(翻訳:KH)
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