G20・主要20カ国金融サミットが15日、アメリカ首都ワシントンで閉幕しました。参加各国の代表は協力を強化し、世界経済の成長に共同で取り組み、世界金融システムの改革を実現していくと表明しました。
胡錦涛国家主席は、「全力で協力し、共同で困難を乗り越える」と題したスピーチを行いました。この中で、国際金融システムの改革について、「国際金融への監督面での協力強化、国際金融機関の改革促進、区域内の金融協力の推進、国際通貨基金システムの整備という4つの面で、重点的に展開していくべきだ」との考えを示しました。また、中国の姿勢について「責任ある態度をとり、国際金融の安定維持に参与し、世界経済の発展において国際的な協力を促し、影響を受けている発展途上国への支援を強化していく」と強調しました。
ホスト国を務めるアメリカのブッシュ大統領は、会議後、「現在、IMF・国際通貨金や世界銀行に対して改革を行うべきであり、この2つの機構において、発展途上国の投票権と代表性を拡大することを考慮している」とした上で、「今回のサミットは今後開かれる一連の会議の始まりで、金融危機に対応するための作業は山積している」との見解を示しました。
ブラジルのルラ大統領はこの日、「先進国が金融危機の対応に取り組むと同時に、グローバル化における新興国の地位も高めるべきだ」と指摘しました。
各国の指導者の協議によりますと、G20は来年の4月30日までに再び会議を開き、今日のサミットで採択された宣言の実施状況を審議することになっています。(朱丹陽 安藤)
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