新華社通信によりますと、中国工程院のアカデミー会員でもある中国農業大学の李寧教授のプロジェクトチームが、ヒトラクトフェリンの遺伝子組み換え乳牛の育種に成功したことが分かりました。
ラクトフェリンは人間の母乳に含まれている天然たんぱく質で、乳幼児の発育に不可欠な成分です。今、国内外の乳幼児用粉ミルクは、主として牛の乳から抽出したラクトフェリンを使っていますが、その生理活性はヒトラクトフェリンより遥かに低いものです。
李寧プロジェクトチームが7年余りの時間をかけて育成したこの遺伝子組み換え乳牛から取れる牛乳は、ヒトラクトフェリンの含有量は世界トップのレベルとなっています。
専門家は、この研究の意義は、広く追うようできるヒトラクトフェリンの大規模製造や、新型乳幼児用粉ミルク、健康食品と薬品などの開発への応用だけでなく、乳タンパクの含有量が高いので、乳房炎を予防、治療することもできると見られています。
関係筋によりますと、今、関連製品はすでに動物試験や臨床前の試験をほぼ終えており、2年から3年で臨床試験を終了する予定です。(Yan)
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