EU・欧州連合加盟国の27カ国首脳は16日に閉幕した首脳会議で、金融危機が経済危機にエスカレートするのを防ぐため、景気刺激策など一部の産業に支援を提供することで合意しました。この日、ヨーロッパとアメリカの株式市場および国際原油市場は引き続き、不透明な動きを見せています。
EU輪番議長国のフランスのサルコジ大統領は会議後、「EU加盟国の首脳は、一致した金融危機対策を打ち出すとともに、金融危機への対応をめぐる全世界のサミットを開くことで合意した」と述べました。会議では、全世界の金融システムに対する大規模な改革を行い、金融機関への監督管理を強化することで意見が一致しました。また、サルコジ大統領は、欧州委員会のバローゾ委員長、アメリカのブッシュ大統領と、18日にワシントンで金融危機をめぐって討議することを明らかにしました。
世界経済の景気減速による原油需要の減少とアメリカ原油在庫の増加などから、国際原油価格は16日、再び下落し、ニューヨークとロンドンの市場でいずれも1バレル=70ドル台を割りました。このため、OPEC・石油輸出国機構は、特別会議の開催を今月24日に繰り上げることを決めました。
(翻訳:洋)
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