アメリカ邦準備制度理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長は7日、「アメリカ経済の成長見通しは悪くなった」として、当面の金融危機に対応するために利下げを考える可能性を示唆しました。
しかし、同時にバーナンキ議長は、FRBとブッシュ政権及びアメリカ議会が先ごろ講じた一連の「大胆な措置」でアメリカ金融業と経済の復活に向けた基盤が築かれたとの考えを示しました。
利下げ予想が株式下落傾向を食い止められなかったことから、アメリカ経済はすでに衰退の縁にあり、ひいては2001年以来の衰退に陥ることが懸念されています。ニューヨーク株式市場は五日間連続して下落し、S&P指数は5年ぶりに1000を下回りました。ダウジョーンズ指数とS&P指数は今年、それぞれ29%、32%下がり、1937年以来の最低水準となっています。(東)
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