中国銀行業監督管理委員会の劉明康主席は27日、天津で開かれている夏季ダボスフォーラムで、中国株価の暴落は銀行の資産を脅かしていないとの考えを示しました。
その中で、劉明康主席は「中国のA株が高騰していたときに、中国の監督管理機構はクレジットカードの貸越金や企業の借金を利用して株を売買するといった投機行為を防ぐため、厳しい内部審査を行った。その結果、株式市場は投機することができなくなった。A株が60%暴落しても、銀行の不良貸付率が上昇していないのは、これが原因である」と語りました。
また、世界金融市場が激しく動揺している今、中国はほかの国とともに自国の金融監督経験を分かち合いたいとの姿勢を表明しました。
それについて、劉明康主席は「われわれの経験は先進国には適用できないかもしれないが、新興市場にとっては多分参考になると思う。同時に、われわれはこの機会を生かして、情報システムの整備にさらに力を入れていきたい」と述べました。
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