中国の温家宝首相は現地時間の23日、ニューヨークで、アメリカのキッシンジャー元国務長官と会談しました。

　会談で、温家宝首相は、「あなたは両国の国交樹立や関係発展のために多大な貢献をした、中国人にとって信頼できる友人だ」と、キッシンジャー元国務長官を称えました。また、両国関係について、温家宝首相は、「世界平和や安定を維持し、世界が直面する経済、金融、エネルギー、環境などの問題に対応するため、両国は協力を強める必要がある。アメリカの大統領選の結果がどのようになっても、両国の建設的な協力関係は進展し続けることが、歴史の流れであり、両国の国民や世界にとっても利益となる」と述べました。

　これに対して、キッシンジャー元国務長官は、「今年、中国は大地震などの深刻な自然災害を克服し、北京五輪を成功させた。私はこのことに感動している。現在の多くの問題や課題に対応するには、両国の協力が欠かせない。アメリカは長期的な立場に立ち、世界的な視野で、中国との長期的な協力関係を発展させるべきだ。これは両国関係の主要な流れであり、誰が政権を握っても、保持していくべきものだ」と強調しました。（翻訳　朱丹陽）