韓国を公式訪問中の中国の胡錦涛国家主席は25日、ソウルでイ・ミョンバク大統領と会談しました。双方は、共通認識を確立するため共に努力すること、また両国関係のさらなる発展を全面的に推進していくことで合意しました。
8月24日は中国と韓国の国交樹立16周年の記念日にあたります。25日、胡錦涛主席はソウルに到着し、韓国に対する公式訪問を始めました。胡錦涛主席にとっては3年ぶりの韓国訪問で、北京五輪後、中国の最高指導者が外国を訪問するのはこれが初めてです。
この日の午後、イ・ミョンバク大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)で歓迎式典を行いました。その後、両国の首脳は2時間にわたる会談を行いました。両国の首脳は「会談では成果があった。また、両国関係の促進に重要な意義があるものとなった」としています。会談後、胡錦涛主席はこう語りました。
「イ・ミョンバク大統領と、中韓関係のさらなる発展や重要な国際問題、地域問題における協力について共通認識に達しました。双方は引き続き政治往来を強化し、経済協力を進め、人的交流を拡大しなければなりません。また、国際間・地域間の交流を深め、釣り合いの取れた関係を強化していく必要があります」
また、胡錦涛主席は「双方は、2年以内に貿易額2000億ドル達成という目標の実現に力を入れていく。通信、エネルギー、金融などの分野における協力を強化するほか、上海万博とヨス(麗水)万博に合わせて、2010年を中国訪問年、2012年を韓国訪問年にすることが決定した。中国政府は、来年から毎年韓国の青少年100人を中国に招くことを決定したと共に、両国の友好の新しいシンボルとして、韓国に2羽のトキを貸与する」と述べました。
両国関係発展の意義について、イ・ミョンバク大統領は次のように述べました。
「今日、胡錦涛主席と、深みのある率直な対話を行えてうれしく思います。われわれの友情と相互信頼は、絶えず向上している両国関係にプラスとなると信じています。これが両国国民の交流の拡大、相互理解の増進にもプラスとなることを希望しています」
また、北京五輪を成功裏に開催したことについて、イ・ミョンバク大統領は祝賀の意を表しました。
「五輪が終わった直後、直ちに韓国を訪問してくれた胡錦涛国家主席に歓迎の意を表します。北京五輪という世界的なすばらしい祭典に感動しました。私を含め韓国人全員が五輪の成功を祝賀しています」
韓国政府ならびに国民の北京五輪への支持について、胡錦涛主席は感謝の意を表しました。
「世界に注目された北京五輪が、国際社会の支持の下で円満に幕を下ろしました。この場を借りて、韓国政府ならびに国民が北京五輪を支持してくれたことに感謝します。また、韓国の選手が今大会で優れた成績を収めたことに祝賀の意を表します」
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