中国の温家宝首相は、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の招きに応じて、10日と11日、韓国への公式訪問を行います。韓国各界は、温首相の今回の訪問が、両国関係の更なる発展を促し、両国人民に確実な利益をもたらすことを期待しています。韓国の対中友好民間機構??21世紀韓中交流協会の金漢圭(キム・ハンキュ)会長は、この15年間の韓中関係について、「今年、韓国と中国の両国は国交樹立15周年を迎える。この15年間、両国政府と人民の弛まぬ努力によって、両国関係は、人々を驚かすほどの大きな発展を遂げた」と話しています。
金漢圭会長は、また、「この15年間、韓中の貿易総額は26倍増え、人的な交流も盛んになった。特に、2003年、盧武鉉大統領が中国を訪問した際、全面的なパートナーシップを樹立することを表明して以来、両国は政治の分野だけでなく、国際問題でも協力を強化してきた」と述べました。金会長は、今後、両国の若者が交流を深めることに期待を示しました。
ところで、両国間の貿易において、300社余りが参加する韓中経営者協会は、韓国の中小企業が中国で行う投資のため、架け橋の役割を果たしてきました。協会の文奎栄(ムン・キョヨン)会長は、中国の発展は韓国の企業に良いチャンスを提供したとしています。文会長は、「中国の首相の来訪を心から歓迎している。ここ数年、中国の経済は、著しい発展を遂げた。それは、より大きな発展の機会をわれわれ韓国に与えてくれた。韓国の多くの企業は、今後、両国は経済共同体となり、共に発展していくと思っている」と述べました。
中韓間の政治経済関係の発展は、両国の文化交流も促し、今、韓国では「中国語ブーム」が起きています。統計では、韓国の120余りの大学で中国語の専攻科が設けられており、中国語養成講座も続々と増えています。去年、中国国家中国語レベル試験委員会が主催する中国語試験に参加した外国人の7割が韓国人で、その数は3万7千人となりました。海外で設立された初めての孔子学院の洪淳孝(ホン・スンヒョ)院長は、「孔子学院は中国語の教師の養成に力を入れている」と語りました。洪院長は、「韓国では、中国が発展のチャンスを与えてくれたと思っている人が少なくない。中国語の勉強は中国への理解や中国人との付き合いに欠かせないものだ。孔子学院は韓中の文化交流に寄与すべきだと思う。多くの人が、中国首相の訪問を期待している。韓中のパートナーシップのさらなる発展とお互いに利益をもたらすことを望んでいる」と述べました。(翻訳:藍)
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