アメリカ財務省と連邦準備制度理事会は13日、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題で経営が悪化している政府系住宅金融２社に対し、緊急支援の声明を発表しました。２社は、連邦住宅抵当公庫（通称ファニーメイ）と連邦住宅貸付抵当公社（通称フレディマック）です。

　アメリカのポールソン財務長官は、この日、「ファニーメイとフレディマックは、アメリカの住宅融資システムの中で重要な役割を果たしており、株式会社の形で引き続き役割を果たさなければならない。アメリカの住宅市場は調整中であるため、この2社の住宅市場に対する支持は特に大きい」と述べました。

　声明によりますと、財務省は両社の資本不足を補うため、必要に応じて公的資金で株式を買い取るとして、必要な立法措置を米議会に要請したということです。

　ファニーメイとフレディマックは全米の住宅ローン市場12兆ドルのうち5兆ドルについて債権に保証をつけるなど、住宅市場での存在感が大きいです。（翻訳：ooeiei）