中国の武大偉外務次官は19日北京で、「中日双方が東中国海の共同開発について原則的に共同の認識に達したことと、春暁（日本名ー白樺）ガス田の共同開発とは二つの問題だ」と強調しました。

　武大偉次官は、この日の記者会見で、「中日両国が打出した東中国海の共同開発は境界線の取扱いは棚上げにすることを踏まえたもので、これは双方の主張には影響しない。この状況の下に双方は、いずれもが受け入れられる海域を選んで共同開発を行う。この共同開発区域内では、中国の法律や日本の法律を根拠とせず、両国政府が協議した方法と原則に基づき開発を行う。しかし、春暁ガス田の開発は中国の法律に基づき共同開発する。これはこの油田の主権が中国にあることを意味する」と述べました。

　武大偉次官は、「東中国海の共同開発は両国政府が主導し協議してものであるが、春暁ガス田の開発は両国の企業が協議を通じて行うもので、政府は指導的役割を果たすだけである」と語りました。