四川大地震で救援活動に当たっていた輸送用ヘリコプターが行方不明になった事故で、10日午前10時55分頃、機体の残骸と搭乗者の遺体が発見され、搭乗者全員の死亡が確認されたということです。
ヘリコプターは5月31日、疫病防止の専門家を被災地の理県に送って戻る途中、濃霧と強い気流に遭い、山にぶつかって墜落したと見られます。乗組員5人のほか、被災者や関係者ら14人が搭乗していたということです。(翻訳:鵬)
乗組員の紹介:
邱光華(機長)、1957年、四川省茂県生まれ。チャン族。中国で養成された第1期の少数民族のパイロット。
李月(副操縦士)、1980年生まれで一人息子。今年初めに結婚証明書を取得したが、大雪や地震など相次ぐ災害の救援に忙しく、結婚式はいまだに挙げていない。墜落事故の前、「ヘリコプターは収容人数が限られている。一人でも多く救うために、給油の要らないようにヘリを改造したい」と話していた。
王懐遠(エンジニア)、地震被災地に入って10日間、家族との連絡は電話で1回のみ。被災地入りの前、足の不自由な弟に「地震の救援が終われば一緒に病院に行って、義肢をつけてもらおう」と約束した。
陳林(エンジニア)、墜落事故の発生当日の午前、許可を得て妻と1歳の娘に半月ぶりに会う。しかし、それは家族との最後の面会になった。
張鵬(荷物搬送担当)、1984年生まれ。事故発生前、孤児を1人引き取って養育したいと語っていた。
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