WTO・世界貿易機関の中国代表の孫振宇氏は、9日、ジュネーブで、「アメリカの経済の低迷は、国内の貿易の保護主義の台頭を招いている。これを阻止しなければ、世界貿易や多角的貿易体制を脅かす」と警告しました。
この中で、孫振宇代表は、「アメリカ国内の貿易保護主義の勢いが高まりつつある。これに、WTOの加盟国は憂慮している。ドーハラウンドが重要な局面にさしかかっている時期に、米国議会が保護主義対策を打ち出した。これによって、WTOの加盟国は、アメリカが本当にドーハラウンドを成功させようとしているのか、そのリーダーシップや意欲を疑うようになった」と指摘しました。また、「アメリカは、貿易自由化から最も利益を得ているとともに、最も積極的に推し進めている。しかし、その保護主義の姿勢は、これと正反対になっている」と批判しました。
さらに、「中国とアメリカの二国間貿易が絶えず成長している。両国の貿易枠組みに補完性がとても強い。したがって、健全な貿易関係の維持や協力は、両国の経済発展や国民の福祉を促すことができるとともに、世界経済の成長にもプラスになる」と強調しました。(翻訳 朱丹陽)
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