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力を合わせてーー「孤立地域の日記」
   2008-05-30 13:06:40    cri
 この日記の作者は胡涛さんといいます。四川省都江堰市龍池鎮役場の職員です。胡涛さんはもともと各会議で記録係を務めています。地震が起こった直後、「自分はこれを記録する義務がある」と感じ、警察官から借りた「警察手帳」にこの「孤立地域の日記」を書きました。

 龍池鎮は、震源地のブン川県にとても近い鎮です。中の五つの村では、2800人以上の住民が暮らしていて、パンダの生息地にもなっています。5月12日の地震発生後、龍池?は道路が不通になり、停電にもなったため、外とぜんぜん連絡が取れず、「孤立地域」になりました。

 しかし、6日後の18日、救援部隊がやっと龍池鎮に入った時、現地は想像されたような悲惨な状況ではなく、ケガ人の治療と救援などの作業が順調に進んでいました。鎮の王書記(当地の最高責任者)は救援部隊に、「衣類を目印にしたところの下に、人が生き埋めになっている!われわれの力では掘り出せない!助けてください!」

 今までの統計によりますと、龍池鎮の2800人の住民の中で、35人あまりが死亡、残りの人たちはすべて助かりました。

 地震後の6日間、医薬品も食料も、水さえもなかった小さな村の人たちはどのように生きてきたのでしょうか?では、この「孤立地域の日記」をご紹介しましょう。

 5月12日

 14:33、緊急指揮部設立。

        午後、2時半頃、地震が起きた。地震後、十人ぐらいの役場職員が、栗坪村の道端で緊急指揮部を作った。

 14:38、二つの任務を決めた。第一、一般人(子供優先)を安全な場所に送る。第二、被災状況を確認、生き埋めになった人

        をできるだけ助け出し、助けられない場合は、がれきの上に衣類を掛け、目印を作る。

 14:43、食料、米、水、薬品を集める

        夜、職員たちは、三つのチームに分かれ、見回り。

 18:00、見回りの結果、南岳村で11人死亡、八一溝で2人死亡、小学校で2人死亡……

 19:30、雨が降った。若者に薪を拾わせて、年寄りと子供に配る。

 21:40、雨がまだ降っている。各チームは村に行き、村人と一緒に夜を明かす。

 22:00、地震後初めてのご飯、お粥だ。

        食事後、龍池鎮市役所の廃墟から、役場の看板を掘り出し、道端の木に掛けた。

              雨がまだ降っている。外と連絡取れず。

 5月13日

 5:00 雨が降っている。

 7:00 南岳村では食料がなくなり、水もそろそろなくなるという情報が入り、指揮部は集めた生活物資を南岳村に送る。

       川の水は茶色になり、飲めなくなった。水を節約、雨水を集める。

           田徳虎(職員)さんをはじめ、四人の連絡員を派遣、できるだけ村の情報を外に送る。お願いします!その後、胡さん

       が外部とつながる路を探しに行った。

           ラジオが見つかった。震源地は映秀鎮だと分かった。こんなに近いのかと驚いた。温首相の声を聞いた、ちょっと安心し

             た。ラジオが伝えた救援情報を村人に伝えた、みんなは希望を見つけた顔をしている。土砂崩れが続いている。

 9:35  外部につながるルートを探しに行った胡さんが帰った。道路は壊れて、外には全く出られないと報告。

 10:40 ヘリコプター二機が見えた。うれしい、救援が来る!

 12:00 新しい死者の情報が来た。南岳村で22人死亡、身元不明の観光客2人死亡。2人連絡つかず。

 5月14日

            午前、食料を制限すて、救援を待つ

 8:00  道路が通れない、電話も使えない。小売店の食べ物を全部集めた。朗報が一つ、ヘリコプターから食料と水が投下さ

              れた。結構壊れたけれど、とにかく助かった。

      一つの規則:遠い村でも、歩いていくこと。ガソリンを節約して、一番緊急な時に使う。

      午後、南岳村の二人の支委(村長のような人)の死亡が確認。臨時支委を任命。財務所の文書と現金を確保。やっと

              外と連絡が取れた!

 17:54 医療チームが何人も龍池鎮へ来た。

 5月15日

     重態の人を外に運ばなければならない。しかし、車とヘリが来られない。背負って歩いたら死んでしまう危険性もあるか

            ら、身寄りの人のサインがいる。

     堀り出した遺体の処理も注意しなければならない。

 5月16日

     四日目になり、役場の職員30人はもう疲労困憊。私たちの家は大部分が都江堰市内にある。電話が使えないから、家の

             状況はぜんぜん分からない。しかし、村はこんな状況になり、職員たちは自分の家に帰れるわけがない。鎮書記の王さ

             んは泣きながら、「皆さん、もう少し頑張ってください!私は心から皆さんの家族の平安を祈ります!」

     午前、外から食料を少し運んでくれた。しかし、節約も必要だ。

     午後、ブン川県からの避難者が来た。彼らに食料と水を配った。

 5月17日

        携帯が鳴った!

 11:00 川に遠いところで、臨時のトイレを作った。

 16:00 村の発電機が修理された、発電開始

 16:20 携帯が鳴った!メールが入った!王書記は携帯で市役所と連絡して、「報告する!龍池鎮はまだ大丈夫だ!私たちは救

                援がくるまで待てる!」

 20:00 車で村に生活用品を送ることを決めた。

 20:50 「米が足りない」という報告が入った。年寄り・子供・妊婦を優先する規則を決めた。

 5月18日

 7:00 救援の大部隊が来た!テントも来た!また雨が降った。

 9:00 南岳村の3人の幹部の遺体を掘り出した。

 11:00 成都武警学院の救援隊が来た。

      いろいろな寄付品が外から送られて来た。

      雨がやんだ。すべてがよくなっていく感じだ。

 5月19日

    足をケガして歩けない鎮役所の王書記は強制的に病院に搬送された。その後、「少し足を切断するしかない」との医者

          の伝言が届いた。

 5月20日

    救援部隊が大型機械を使って、各村へ通じる道路でやっと車が通れるようになった。

 5月23日

    たくさんのテントが来た。家族が一つずつテントをもらった。5月23日

    救援が続いている。これからの生活をみんなと一緒に考える。

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