韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は27日からの中国訪問を前に、ソウルの大統領官邸で中国メディアのインタビューに答えました。
まず、四川省の大地震をめぐり、李明博大統領は、「震災救援と復興で中国の指導者は大きな指導力を発揮し、中国国民の偉大な力は世界を感動させた」と述べました。
中国訪問期間中、李明博大統領は胡錦涛国家主席をはじめ、中国の指導者と会談を行う予定です。
両国関係の進展について、李明博大統領は「韓国と中国が国交樹立して16年の間に、両国関係は飛躍的な進展を見せた。双方の貿易額は1992年の63億ドルから去年の1450億ドルまで高まった」と述べました。
李明博大統領はまた、「中国は韓国最大の輸出相手国と投資先となっており、韓国は中国第3の貿易相手国となっている。双方の人的交流は去年600万人にのぼり、韓国国民の観光旅行先として中国は好評を得ている。両国関係の一段のレベルアップは北東アジアの平和と繁栄を促進していく」と述べました。
李明博大統領は「21世紀の国家関係は経済の相互補完と相互互恵が重要である。韓国と中国は近隣であるが、言語、飲食など大きな相違点もあり、青少年を含めた国民の交流の拡大は相互理解を増進する。また、両国指導者の恒常的な会談も必要である」と語りました。
朝鮮半島の核問題をめぐる6カ国協議と北東アジアの平和維持における中国の役割について李明博大統領は、「朝鮮半島の南北和解と平和および平和統一の促進において、中国は大きな役割を果たしている。韓国は中国と広範な協力を行っていくつもりだ」と述べました。
中国の改革開放政策をめぐり、李明博大統領は「改革開放政策を実施して30年、中国は大きな進展を見せた。これは21世紀の奇跡である。中国は現実問題の解決を重視している。北東アジアの平和および共通した繁栄と発展に、中国が引き続き寄与していくことを確信している」と述べました。
8月に開かれるオリンピックについて李明博大統領は「オリンピックの開催国となったことは発展途上国にとって非常に重要である。自国の発展ぶりを世界に披露することが出来る。各分野の発展も国際レベルに向上させることも出来る」と語りました。
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