賈国偉 北川高等学校一年生
突然、発生したあの瞬間を私は今も振り返る勇気はありません。その瞬間はとても怖いでした。事前の何の兆しもありませんでした。
5月12日午後2時ごろ、クラスで物理の授業を受けている最中、突然、二三秒の揺れが感じられました。最初、生徒たちは揺れもまもなく終わると思いました。北川では今まで何度か軽い地震があったからです。しかし、軽い揺れの直後に激しい揺れが続きました。教室の机と椅子がすべて転倒し、天井も落ちてきました。
私は目をつぶっていて現実を見るすらもありません。周りの生徒達からの叫び声、泣き声、助けを求める声など混乱した声が聞こえてきました。この瞬間、天地がひっくり返ったような感じがしました。しばらくして、周りが真っ暗になり、自分の足が煉瓦に挟まったことに気が付きました。10分間後、足が痺れてきました。このとき、私は必死に「助けてくれ」と叫びましたが、誰も答えてくれませんでした。当時、私は何としても生きなければ……外には両親や兄弟、友達、先生などが私を待ってくれているから、私がまだ若く、多くのやりたいことがあり、親孝行もしたいし、多くの夢を叶えたい……そう思いました。これは私が生きていく理由です。私は自力で自分の第2の生命を作らなければ思いました。私は闇の中を手探りし、パイプ一本を見つけました。たぶん机の脚でしょう。そのパイプで落ちてきた天井に穴を一つ開けるとようやく太陽の光が入ってきました。周りのクラスメートも見えるようになりました。私は足に力を入れて煉瓦を押し倒し、ほっとして一息つきました。私はようやく自由になりました……
外の世界が大いに変わってしました。しかし、絶対にあきらめません。家族たちはみんな無事でした。これから、私は勉強に全力を尽くし、祖国に報いたいと思います。
わが北川人はとても粘り強いです。私たちは故郷の再建のために頑張ります。私は支援してくれる人々に感謝の意を表したいと思います。(翻訳:黄競)
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