中国国家林業局によりますと、13日、一時的に連絡がつかなかった四川省の臥龍パンダ自然保護区から、「臥龍パンダ保護基地の86頭のパンダはすべて無事だ」という連絡が入りました。

　四川省ブン川県には、39ヶ所のパンダ保護区があります。地震が起きた後、パンダ保護区との連絡が中断して、現地の状況が分からなくなりました。13日夜、臥龍パンダ自然保護区管理局弁公室は衛星電話回線を復旧させて、四川省林業庁と連絡を取りました。それによりますと、中国（臥龍）保護パンダ研究センターの86頭のパンダはすべて無事で、子供のパンダは全て安全な場所に移したいうことです。

　また、中国国家林業局によりますと、被災地の中国（臥龍）保護パンダ研究センター、成都パンダ繁殖研究基地、陜西省稀有野生動物救急飼育研究センターのパンダ飼育繁殖基地にいる144頭のパンダはすべて無事だということです。

　また、中国には、野生パンダ1590頭が生息し、四川省、陜西省、甘粛省に分布しています。今回の地震は、パンダ生息地に影響を与えました。野生パンダの状況については今後の観測が必要だということです。