ロシアのラブロフ外相は20日、イスラエルを訪問し、中東和平問題についてイスラエルの指導者と協議を行いました。
オルメルト首相と会談した際、ラブロフ外相は、中東地区の和平プロセスを推し進めるために、今年の年末モスクワで中東問題に関する国際会議を行うことを提案しました。しかし、オルメルト首相は「イスラエルには再び中東問題の国際会議を開催する理由は見当たらない」と答えました。
また、ペレス大統領と会談した際、ラブロフ外相は「イスラエルと周りのアラブ諸国が全面的な和平協定に達すると共に、パレスチナとイスラエルのすべての問題が解決されてこそ、中東地区の和平を実現することが出来る」と述べました。これに対して、ペレス大統領は「イスラエルとシリアが和平問題を協議する条件がまだ熟していない」と語りました。
この日、ラブロフ外相はシリアに対する訪問を終了しました。シリアを離れる前の記者会見で、ラブロフ外相は「現在、中東地区の情勢は楽観視できない。中東問題を討議するために、アラブ諸国と中東問題に関係する四者(アメリカ、EU、ロシアと国連)は、モスクワでアナポリス会議に続く次の会議を開くことに同意した」と述べました。(翻訳:katsu)
|