トルコ軍の参謀本部は22日声明を発表し、「21日夜、トルコ軍の兵士1万人がクルド人武装勢力掃討のため、イラク北部に入り、地上戦を開始した」と明らかにしました。以前のトルク軍の越境攻撃が空爆を中心としたもので、こんな大規模な越境攻撃は初めてなので、国際社会の注目を集めています。
トルコ軍の参謀本部の声明は「トルコ軍はイラク領土の尊厳と安定の重要性を重視しており、トルク軍の行動はクルド人労働者党の武装勢力を目標としたもので、民間人ではない。目的を達成すれば、地上軍ができる限り短期間にトルコに戻る」と指摘しました。
トルコのエルドアン首相は22日、テレビ談話を発表し、「トルク軍越境攻撃の唯一の目的はイラク北部のクルド人武装勢力掃討のためだ。目的が達成すれば、トルコ軍はすぐイラクから撤退する」とした上で、「私はアメリカのブッシュ大統領やイラクのマリキー首相と地面部隊派遣について電話会談を行い、両国の指導者に関連状況を報告した」と述べました。エルドアン首相はまた「トルコはイラク領土にいかなる企みもない」と強調しました。
今まで現在、イラク、アメリカ、EU・欧州連合はトルコ軍の軍事行動への反応は比較的冷静です。イラクのマリキー首相は22日、トルコ軍が民間人を殺害しないようと要求しました。EU欧州連合は当日声明を発表し、「トルコは自衛の権利を持ちながら、武力の過度使用をしてはならない」と指摘しました。これと同時に、イラク北部のクルド自治政府は「イラク北部の有力クルド人指導者、バルザニ自治政府議長はすでにトルク軍の軍事行動地区に入り、クルド人部隊に地元住民の安全を確保するよう命令した。トルコ側に対話を通じて問題を解決するよう呼びかけた」と表明しました。
去年の春から、クルド人労働党の武装勢力はイラク北部と接するトルコに入り、テロ攻撃を行い、トルコの治安情勢がますます深刻になりました。これによって、トルコ政府は議会の承認を得た後、去年11月28日から越境攻撃を開始しました。
しかし、イラク北部の地理的条件が非常に悪く、これはトルコ軍の機械部隊の威力発揮にとっては非常に難しい。これと比べて、クルド人労働党武装はゲリラの優勢を発揮することができると見られています。こうした状況の下で、トルコ軍の軍事行動が予想通りに進まれるかどうかは注目の的となりました。
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