イギリス訪問中のダルフール問題中国政府特別代表・劉貴今大使は21日、「中国政府はダルフール問題で一貫して、平等対話や協商などによって政治紛争を解決することを主張している」と述べました。
これは劉貴今大使が、今日ロンドンで開かれた記者会見で明らかにしたものです。
その中で、劉貴今大使は「中国は圧力をかけたり、あるいは強制的な方法で地域の衝突を解決することには賛成しない。スーダンの主権と領土保全を尊重するのは、中国政府が堅持する基本原則である。中国政府はダルフール問題を解決するため、努力し続けている。中国の胡錦涛国家主席は中国アフリカ協力フォーラム北京サミットおよび去年2月スーダンを訪問したときに、スーダンのバシル大統領と2回会談した。中国および国際社会が共に努力した結果、スーダン政府は多国籍平和維持部隊の配備を受け入れた。また、国連安保理が第1769号決議を採択して、ダルフール問題の解決を正常の軌道に戻らせた。現在、中国政府が派遣した工兵隊の一部はダルフールに到着し、そこで効果的な活動を展開し、国連から好評を博した。このほか、中国政府と企業はダルフールのインフラ整備や教育など人道的支援を行うため大量な資金を投入している。ダルフール問題を解決するのは決して容易なことではなく、スーダンを含む関係各方面の協力が必要である。中国政府は引き続き、影響力を発揮すると同時に、スーダン政府に助言していく」と述べました。また、「ダルフール問題と北京オリンピックを結びつけるのは、道理にも合わないことである。オリンピックを政治化するのは長い目から見れば、非常に危険だ」と指摘しました。
|