銀行とその付属機関に対する「併表監督管理」を規範化し、強化し、銀行集団の金融リスクに備えるため、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)はこのほど「銀行の併表監督管理の手引き(試行版)」を発表した。
併表監督管理とは、銀行集団に対し、各種の報告表を一括処理した上で実施する厳格な監督管理であり、一法人による監督管理を土台として、銀行集団の資本、財務状況、リスクなどについて全面的にかつ持続的な監督管理を行うというものだ。これにより銀行集団の総合的なリスク状況に対する認識、計算、コントロール、評価を行うのが狙い。
「手引き」は併表監督管理の概念を規定し、併表監督管理は会計分野での資料の一括処理にとどまらないことを指摘する。広義の併表監督管理では、監督管理におけるリスク情報、たとえば資本充足率、内部取引、市場リスク、流動資金のリスク、風評リスク、銀行集団の併表監督管理能力などといった点に注意を払う。「手引き」は商業銀行を親銀行として構成された銀行集団に適用されるだけでなく、銀監会が管轄するすべての機関が対象になる。中国で登録を行った外資系金融機関法人、財務会社、信託会社などで構成される集団にも適用される。(編集KS)「人民網日本語版」より
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