国連安保理は30日、ケニア情勢について声明を発表し、騒乱の沈静化に全力を上げるよう、ケニア政府に呼びかけると共に、アナン前国連事務総長が危機を乗り越えるために払った努力を支持すると表明しました。

　安保理は、ケニアで起きた暴力によって、大量の住民が死亡し、厳しい人道的な結果を招いたことに遺憾の意を表すと述べた上で、騒乱を治め、情勢の回復に全力を上げるよう、ケニア指導者に求めました。

　さらに、ケニアの二大政党が、アナン前事務総長の調停の元で、民族対話を行うことに歓迎の意を表すほか、政治解決案の合意を目指して、全面的かつ前向きな姿勢で対話に参加するよう、双方に促しました。（翻訳　朱丹陽）