新華社北京1月28日特電 証券会社の顧客資産管理(CAM)業務を制度化させるために、中国証券監督管理委員会(証監会)は28日、「証券会社顧客 資産管理業務実施細則(暫定)」について公開して意見を募集。 証券会社のCAM業務とは、証券会社が一顧客の委託を受け、顧客と契約書 を結び、契約で明記された方式、条件、要求と制限により、顧客の口座を通じ て顧客の委託資産を管理する活動を指す。
証監会によると、法律や規定に合う自然人、法人あるいは法により成立した ほかの組織はともに、証券会社のCAM顧客としてでき、証券会社は同一顧客 に特化した一つの証券口座を設ける。証券会社は、いかなる方式でも、顧客の 資本金確保や最低収益づけを約束してはならず、顧客は、現金、債券、ABS アセットバック証券、証券投信、株式、金融デリバティブや証監会に認められ たほかの金融資産をもって委託できる。 CAMの投資範囲は、銀行預金、中央銀行手形、政府短期証券、債券とレポ、
ABSアセットバック証券、証券投信、資産管理計画、株式、金融デリバティ ブと証監会に認められたほかの投資品目がある。証券会社は、自社の上級管理 職、CAM担当とそれとの仲がたいへん密接な家族をCAMの顧客にしてはな らない。証券会社がCAMを提供する中で、顧客に投資を提案するとき、証券 価格の騰落あるいは市場動向に関する確固不動の結論をしてはならない。証券 会社はCAMを提供する場合、顧客の資産を流用したり、顧客の委託資産をも ってインサイダー取引をしたり、証券価格を操作したりしてはならず、顧客の 同意を得なければ、顧客の委託資産を融資あるいは担保に使ってはならず、C AMより先に自己業務の取引をしてはならない。
細則は、証券会社の社内統制とリスクマネージメントをも定めており、完全 な投資制御システムを構築、自身の管理能力とリスクマネージメント水準によ り、資産管理業務の規模を合理化させると求めている。(翻訳 金慧) 「新華ネット」より
|