イランのモッタキ外相は8日、アメリカが「スパイ的な手段を使って、イランの核機密を探った」という行為に対して、アメリカに正式に抗議しました。
イランの政府系通信社がこの日、モッタキ外相の話として伝えたところによりますと、「アメリカの情報部門がイラン核問題に関する報告書を発表した当日、イラン外務省はアメリカに関する事務を委託管理しているテヘラン駐在のスイス大使館に抗議の書簡を送り、アメリカに対して、スパイ行為を行ってこうした報告書をまとめたことについて、釈明するよう求めた」ということです。モッタキ外相はまたこの報告書の内容について、「正確な記述は一部のみだ」と指摘しました。
アメリカ情報部門が3日発表した報告書は、「イランは必ずしも、アメリカ政府が過去2年に渡って判断していたように、断固として核兵器を開発しているわけではない」としています。ブッシュ大統領はその後、報告書にはイランの核計画に対する「重大な発見」があると述べましたが、詳細な内容を明らかにしていません。(翻訳:Yan)
|