「円仁慈覚大師の足跡を訪ねてーー今よみがえる唐代中国の旅」(中国語題は「追尋円仁的足跡:在当代中国重走日本高僧入唐求法之路」)が28日、北京で出版された。同書には中国語版、英語版と日本語版がある。中日友好協会関係者は、日本の遣唐使初派遣から1400周年にあたってこのような本が出ることは、中日友好関係の発展にプラスになるとのコメントを寄せている。
同書の著者は阿南・ヴァージニア・史代氏。日本の前駐中国大使である阿南惟茂氏の夫人で、歴史研究家として知られる。1980年代から、円仁を手掛かりにして何度も中国の旧跡を訪れている。
天台宗の高僧・円仁は838年、日本からの最後の遣唐使一行の一員として中国を訪れた。9年7カ月留まり、その足跡は今の江蘇、山東、河北、山西、陜西、河南、安徽7省にまたがる。円仁は当時の日記を、7万時余りから成る漢文形式の「入唐求法巡礼行記」に書き残した。玄奘三蔵の「大唐西域記」、マルコ・ポーロの「東方見聞録」に並び、世界3大紀行文の一つにも数えられる。(編集ID)
「人民網日本語版」
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