EU、アメリカとロシアがコソボ問題を討議するコソボの最終地位交渉が28日、オーストリアのバーデンで物別れのまま閉幕しました。
EUのイッシンガー特使は、「今回の交渉の失敗は、EU、アメリカとロシアの三者が仲介した、セルビアとコソボのアルバニア系住民との直接交渉の終わりを意味している。調停役の三代表は12月10日、国連のパン・ギムン事務総長に、交渉結果に関する報告を提出する」と述べました。
ロシアの代表は、関係各方面が引き続きコソボ問題について討議するよう期待すると共に、「今後は、国連安保理と関係諸国政府が決めた段取りで進むべきだ」と指摘しました。
一方、コソボのアルバニア系住民代表団は、「12月10日以降、いかなる交渉にも参加しない。コソボは関係方面と独立発表について討議する」と述べました。
しかし、セルビアのタディッチ大統領とコシュトゥーニツァ首相は、「セルビアはコソボの独立を絶対に受け入れることができない。コソボの独立を認めることは、国際法への侵犯だ」としています。(翻訳:周莉)
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