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米国、イラン、イラクの関係に新動向
   2007-11-09 15:34:27    cri





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 アメリカとイラン、イラクの関係にこのところ注目される新しい動きが現れています。

 6日、アメリカ軍のスミス報道官は、米軍がイラクで拘束した9人のイラン人をここ数日のうちに解放することを明らかにしました。その中の2人は今年1月イラク北部のエルビレで拘束されたものです。この時、米軍は合わせて5人のイラン人を拘束しましたが、その理由は彼らがイラン革命防衛隊のメンバーで、イラクに潜り込んで、シーア派に武器を提供しているというものでした。しかし、イラン側はこれら5人はイランの外交官で、直ちに解放するよう要求しました。この事件によって、イランとアメリカの関係は一段と緊迫化し、イランとイラクの間の関係にも影響を及ぼしました。このため、アメリカ軍は6日、彼らの解放を公表し、各方面の歓迎を受けました。

 7日、イラク石油省は、イラクとイランがすでにイラク南部の港湾都市バスラとイランの港湾都市アバダンを結ぶ2本の石油輸送パイプラインを敷設する協定に調印したことを発表しました。その中の1本はバスラから毎日10万バレルの原油をイランに輸送し、もう一本はイランの石油製品をイラクへ輸送する予定です。

 この2つのことは、アメリカとイラクがイランに善意を示したものだと見られています。イランは現在、これについて具体的な見方を示していませんが、さまざまなやりかたでそれに相応の意図を表しました。今月始め、イランのモッタキ外相はバグダッドを訪問した際、イラク情勢を一歩好転させるため、アメリカと改めて対話する準備があると表明しました。

 こうしたことから、この3ヶ国の関係は積極的な方向に向っていくことを伺わせています。アナリストはこの変化は3カ国の利益に符合すると見ています。

 イラクにとって、イランとの関係改善はイラク情勢の安定にプラスとなります。なぜなら、イランはイラク国内の民兵組織への支持を否定していますが、イランがイラクシーア派のサドル師が指導するマハディ軍を含む一部の武装勢力と連絡を取っていることは確実とされ、更に、サドル師は現在イランに滞在しているという報道もあったからです。今年8月29日、サドル師がマハディ軍のすべての武力行使を中止させた後、イラク国内の情勢は好転する兆しを見せました。この面で、イランはある程度の役割を果たしたと見られています。

 イランとの接触はアメリカの利益に合致しています。現在、アメリカはイラク情勢の泥沼から抜け出すことが出来ず、最近は、米軍の死傷者数が減少したものの、今年に入ってからの死者は850人を超え、2003年のイラク戦争勃発後、死者の数が最も多い年となり、アメリカ国内では、イラクからの撤退を要求する声が高まっています。

 イランはイラクの安全問題で積極的な役割を果たし、西側諸国との対抗を弱めることにより、核問題における国際的な圧力を減らしています。これは賢明な行為だと見られています。

 この新しい動きは3カ国の対話に条件を作り、しばらくののちに、対話が再開されると見られています。

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