第2回中日省エネ・環境保護総合フォーラムが27日、北京で開催された。開幕式には国務院の曽培炎副総理が出席し、スピーチを行った。主な内容は次の通り。
中国は資源の節約と環境保護を非常に重視しており、一連の政策措置を制定、実施して、社会全体のパワーを動員して省エネ・汚染物質排出削減の活動を展開している。
中国は、国内総生産(GDP)の一人当たり平均が2千ドルに達したばかりで、国民生活にはまだ余裕がないという状況の中で、省エネ・環境保護の取り組み強化を決意し、世界の持続可能な発展のために努力してきた。第11次五カ年計画(2006~2010年)プランにおいて省エネ・汚染物質排出削減に向けた拘束力のある目標を提出すると共に、実践において積極的な成果を上げている。未来に向かって、われわれは科学的発展観をしっかりと実行に移し、省エネ、クリーン、安全を踏まえて発展する新型の工業化・都市化の道を歩み、中国を資源節約型社会、環境友好型社会に建設することに努力していく。中国は次の6方面で努力を続ける。
(1)産業構造の最適化:国民経済におけるサービス業やハイテク産業の比重を高め、原子力発電、水力発電、風力発電といった新エネルギーや再生可能エネルギーを積極的に発展させ、石炭のクリーン利用を広く展開するよう努力する。
(2)省エネ・エネルギー消費率低下の推進:電力や鉄鋼といった、エネルギー消費が多く、汚染物質排出量が多い業界の遅れた生産設備を迅速に淘汰し、十大重点省エネプロジェクトを実施し、エネルギー消費の多い企業1千社を対象に省エネ活動を展開する。
(3)循環型経済の発展:資源の総合利用を全面的に推進し、循環型経済のモデル事業を拡大し、クリーン生産を奨励し、社会全体をカバーする資源の循環型利用メカニズムを段階的に構築する。
(4)環境整備の強化:都市部で汚水処理施設やゴミ処理施設の建設を加速し、河川の重点流域、重点地域、重点都市で汚染対策を実施する。植樹、造林、「退耕還林」(耕地を森林に戻す)を展開し、森林の二酸化炭素吸収力を強化する。
(5)科学技術面での支援を強化:省エネ・環境保護の技術研究を強化し、一連の重要技術・共通技術を攻略する。省エネ・汚染物質排出削減技術の産業化のモデル事業展開と普及を加速させ、省エネ技術サービスシステムを完備させる。
(6)体制・メカニズムの改善:省エネ・環境保護にプラスになる財税政策を実施し、資源価格の形成メカニズムを改善し、生態補償のメカニズムをうち立てる。電力の省エネ調整、エネルギー使用効率の表示マーク、省エネ製品の認証といった新しいメカニズムを普及させる。(編集KS)
「人民網日本語版」より
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