中国の胡錦涛国家主席はオーストラリアでの公式訪問を円満に終え、シドニーで開かれたAPECの第十五回非公式首脳会議に出席した後、9日午後シドニーを離れ、特別機で帰国しました。
APEC(アジア太平洋経済協力会議)の第十五回非公式首脳会議で、胡錦涛主席は気候変動問題、ドーハ交渉と地域経済一体化などについて発言しました。
気候変動への対応について、胡錦涛主席は次の四項目の主張を打ち出しました。それは、先進国と発展途上国との協力を堅持すること、持続的な発展を堅持すること、『国連気候変動枠組み条約』及び『京都議定書』の主導的地位を維持すること、そして科学技術革新を堅持することです。
ドーハ交渉について、胡錦涛主席は、「公正、公開、かつ合理的で差別のない多国間の貿易体制は、すべての国、特に発展途上国の経済振興にとって極めて重要だ。中国はほかのメンバーと共に、ドーハ交渉で全面的でバランスの取れた結果が収められるよう努力していく」との姿勢を示しました。
地域経済の一体化問題について、胡錦涛主席は、「アジア太平洋地域の多様性を十分考慮し、APECは異なるレベルと範囲で、様々なルートや方法を通じて、地域経済の一体化を推進していくべきだ」と強調しました。(翻訳:周莉)
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