中国の胡錦涛国家主席は6日シドニーで、APECの第十五回非公式首脳会議に参加したアメリカのブッシュ大統領と会見し、双方は、両国の経済協力と貿易関係、台湾海峡問題、気候の変動、及び共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見を交換しました。
席上、胡錦涛主席は、このほど、中米関係は積極的な進展を見せ、両国のハイレベルは経常的な意志の疎通を維持し、戦略的な経済対話と戦略的対話は成功裏に行われ、各分野の実務的な協力は効果的に進み、重要な国際問題と地域問題では良好な意思疎通と協調を保っている。事実が証明しているように、中米双方は、いずれも利益を得ており、建設的な協力者同士でもある』と述べました。
胡錦涛主席は、また、「国際情勢には複雑で深刻な変化が見られるが、中米関係の安定した発展は両国の根本的利益にマッチし、世界の平和と発展に有利であり、中国側は、アメリカ側と共に、両国間の建設的な協力関係の持続的な、健全で安定した発展を確保していきたい」と述べました。
これに対しブッシュ大統領は、胡錦涛主席の以上の見解に賛同の意を示した上で、「米中関係は非常によく、これは両国にとって非常に重要である。アメリカと中国は世界で重要な影響力を持つ国であり、両国が協力を強めれば、多くの問題を解決できる」と述べました。
また、台湾問題に触れた胡錦涛主席は、「今年と来年は、台湾海峡情勢の危険な時期である。台湾当局は各方面の警告を無視し、国連加盟のための住民投票などの分裂活動を公然と行っている。われわれは台湾当局により厳しい警告を発するべきであり、いかなる形式による"台湾独立"の分裂活動も必ず失敗するに違いない」と述べました。
ブッシュ大統領は、台湾の国連加盟のための住民投票の実施に反対し、一つの中国を堅持していくとのアメリカ政府の立場を改めて強調しました。
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