中国共産党中央政治局の呉官正常務委員は30日北京で、タイ民主党のアピシット・ウェーチャチーワ党首と会見し、「中国側はタイ側と共に、両国の全方位的な友好協力関係を一層発展させ、両国国民に幸せをもたらしていく」と述べました。

　席上、呉官正常務委員は、これまでの両国関係を高く評価し、「両国は地理的にも近く、文化では相通じる点が多く、二国間関係は中国と周辺諸国の関係では見本といえる」とのべたあと、一つの中国の政策を堅持しているタイ側の立場を賞賛しました。

　また、両党関係に触れた際、呉官正常務委員は、「中国共産党は、両国の政党間と交流と協力を強め、国家関係を新たな段階に引き上げていきたい」との姿勢を表明しました。

　これに対しアピシット・ウェーチャチーワ党首は、「タイ民主党とタイ政府は、両国の友好を終止堅持し、一つの中国の政策を貫いていく」と述べました。