8月28日、中日両国の学者、政治家、ジャーナリストが、アジアの安全保障と中日両国の役割について話し合う討論会が北京で行われました。この会議は、この日、北京で開かれた『第三回「北京ー東京」フォーラム』の分科会として開催されたものです。
両国の有識者たちは、中日双方の安全保障分野での相互認識の違いを踏まえて、信頼関係の構築をめぐり率直に意見を交換し、また、朝鮮半島の核問題や、地域の安全保障メカニズムの確立についても、積極的に議論し、提案を行いました。双方は、多国間協力の枠組み内で、両国の協力を強化し、地域の安全保障で共に役割を発揮していくことで意見の一致が見られました。
中国社会科学院世界経済政治研究所の王逸舟副所長と『朝日新聞』の若宮啓文論説委員が討論会の司会を務め、中国からは清華大学国際問題研究所の劉江永教授、中国社会科学院日本研究所の金熙徳副所長、上海国際問題研究所の呉寄南主任、中国国際戦略基金会のホウ宏偉執行理事、日本からは民主党元政調会長の仙谷由人衆議院議員、慶応技術大学法学部の添谷芳秀教授、元防衛庁長官の中谷元衆議院議員、元防衛大学学長の西原正氏などがパネラーとして参加しました。
中日の民間ハイレベル交流を行う場として、3年前に発足した「北京ー東京フォーラム」で、安全保障をテーマにした分科会を開いたのは、今回が初めてです。中国の曹剛川国防相が29日、日本を訪問することによって、両国の軍事部門のトップが9年半ぶりに交流を回復することを前に、民間の視点からのこの議論は、両国の政治と経済交流との間のアンバランスを是正し、相互理解を深める上での有意義な試みだと注目されています。(取材:王小燕、写真は「言論NPO」のHPから転用)
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