リビアの首都・トリポリで開かれていたスーダンのダルフール問題に関する国際会議は16日、コミュニケを採択した後、閉幕しました。
この会議で採択されたコミュニケは、AU・アフリカ連合、国連それにスーダンの周辺国家をダルフール問題解決の主な関係者だと定めました。また、会議に参加した関係者は今回の会議で収めた成果を積極的に評価しました。
中国政府のダルフール問題特別代表である劉貴今氏も今回の会議に出席し、ダルフール問題を解決するための中国側の立場と主張について、説明しました。
その中で、劉貴今氏は「ダルフールの政治プロセスを促進するため、アフリカ連合や国連、それにスーダン政府はその役割を十分に発揮すべきである」と述べました。
また、国連のパン・ギムン事務総長は同じくこの日、ニューヨークで開かれた記者会見で、「ダルフールに多国籍平和維持部隊を配備したことは、和平を実現するために踏み出した第一歩にすぎない。今後、この地区の平和と安定を実現するために、関係各方面は恒久的な政治協定に調印すべきである」と指摘しました。
このほか、アフリカ連合の特使も閉幕式で談話を発表し、「今度の会議はダルフールないしスーダン全体に、大きな影響を及ぼすことになる」と強調しました。
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