チリの最高裁判所がフジモリ元ペルー大統領の身柄引き渡し要請を却下したことを受け、ペルー政府は12日、チリ最高裁判所に対して異議申し立ての手続きを行ったと発表しました。
これは、ペルーの汚職取締りを担当しているブリセノ検察官が、この日の記者会見で述べたものです。ブリセノ検察官は、チリ最高裁判所のアルバレス判事がこのほどフジモリ元大統領の身柄引き渡しについての要請を却下したことについて、「残念だ」と述べた上で、ペルー国民に冷静と理性を保つよう呼びかけるとともに、「チリ最高裁判所が引き渡しを認めてくれるものと信じている」と語りました。
11日、チリ最高裁判所のアルバレス判事は、フジモリ元ペルー大統領の人権侵害や汚職などの容疑を認めず、身柄の引渡しを拒む判決をくだしました。(翻訳:李軼豪)
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