チリ最高裁のアルバレス判事は11日、サンチアゴで判決を下し、フジモリ前大統領のペルー引渡しというペルー政府の請求を却下しました。
チリ最高裁報道局の責任者フエンサリダ氏は記者会見で、「ペルー政府が起訴したフジモリ前大統領への起訴文書にはフジモリ氏の参与がはっきりと示されてはいない。また一部の罪名は、チリの法律では犯罪とはならない」と強調しました。
これを受けてペルーのサバラ司法相はリマで「ペルー政府はチリ最高裁の判決に驚いている。ペルー政府は引き続き上訴する」と述べました。
この日、チリのバチェレ大統領は「チリ政府はマスコミを通じてこの判決を知った。判決が下される過程で政治的圧力があったというのはでたらめだ。この判決はチリとペルーとの関係に影響することはない」と述べました。(翻訳:董燕華)
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