中東和平を仲介する国連、EU、アメリカ、ロシアの4者は27日、ニューヨークの国連本部で、イギリスのブレア前首相を中東特使に任命するとの声明を発表しました。
声明では、ブレア特使の任務について、「関係国や機関と協調して、パレスチナへの国際支援を促すこと。パレスチナ自治政府による制度、とりわけ法制の整備や経済の発展計画の作成を支援すること。中東和平仲介の4者が定めた目標の実現を目指し、関係各国との連携を促進すること」としています。
これを受けてイスラエルのオルメルト首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長はそれぞれ、ブレア特使に積極的に協力することを表明しました。一方、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは、ブレア氏がイスラエルに偏っているとして、その中東特使への就任を受け入れることはできないと非難しました。
なお、アメリカのブッシュ大統領は、ブレア氏が中東特使に任命されたことに歓迎の意を示しました。(翻訳:鵬)
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