欧州委員会のバローゾ委員長は1日、アメリカのブッシュ大統領が5月31日に発表した地球温暖化対策の新たな目標についての構想を批判しました。
バローゾ委員長はこの日、ドイツの記者のインタビューに答えた「温室効果ガスを排出する大国として、アメリカは当然のことながら特別な責任を負わなければならない。はっきりしていることは、国際社会がアメリカがより積極的な立場を取ることを希望していることだ。アメリカのいまの立場から見て、来週開催される主要8カ国首脳会議では具体的な気候保護措置について合意することはないだろう」と述べました。
ドイツ政府の報道官も1日、ブッシュ大統領のこの構想について見解を述べ、「世界の温暖化を抑制する行動は、国連の枠組み内でとるべきであり、しかもすべての温室効果ガスの主要排出国がいずれもこれに参加すべきだ」と述べました。
ブッシュ大統領は5月31日、地球温暖化対策の新たな目標について、日米欧になど15カ国前後による新たな枠組みをつくり、今年秋にアメリカで第1回の会議を開く構想を明らかにしましたが、具体的な削減の比率については各国がそれぞれ決めるという主張を変えていません。(翻訳:玉華)
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