中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
パレスチナ ハマスとファタハが衝突再燃
   2007-05-14 16:27:37    cri

 パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスと自治政府のアッバス議長の支持基盤ファタハの武装メンバーによる衝突が13日、ガザで再発し、4人が死亡しました。

 これは両派による連立挙国一致内閣が発足して以来、最悪の衝突となっています。

 治安当局によりますと、ハマスの武装メンバーは13日朝、ガザ北部のベイトラヒヤでファタハの軍事部門「アル・アクサ殉教者旅団」のメンバー2人を待ち伏せ攻撃し、2人が死亡したということです。

 これを引き金に当日、両派による衝突が相次ぎました。

 「アル・アクサ殉教者旅団」のメンバー2人が攻撃を受けて数時間後、ファタハの武装メンバー1人がガザのモスクでハマスのメンバー2人を射殺し、十数人を負傷させました。

 また、ファタハメンバーの葬儀で両派の武装メンバーによる銃撃戦が起き、3人が負傷しました。

 更に、ファタハとハマス両派は互いに相手のメンバーを拉致しました。

 目撃者によりますと、約20人が拉致されたということです。

 こうした情勢を受け、ムスタファ・バルグティ情報相は「流血衝突が続けば、挙国一致内閣ひいてはパレスチナ人全体が危機に瀕する」と警告し、武装勢力の撤収を両派に呼びかけました。

 一方、ハマスとファタハの間では和解の兆しが見られず、双方の幹部は互いに相手を批判しています。

 「アル・アクサ殉教者旅団」の幹部は「現在の情勢は後戻りできない。我々は犯罪者の追及を徹底していく」と決意を表しました。

 これに対し、ハマスの報道官は「警戒を続け、拉致されたメンバーの解放に努力を尽くしていく」と述べました。

 パレスチナ内部の衝突により、パレスチナの新しい治安計画は危機に直面しています。

 先週、パレスチナ自治政府内務省は治安回復のため、ハマスとファタハの武装勢力を統合し、ガザで3000人規模の治安部隊を配備することを決定しました。

 この計画は内部抗争と武装メンバーによるイスラエルへのロケット弾攻撃を止めさせ、パレスチナ・イスラエル和平交渉への条件作りを目的としています。

 しかし、計画は実施される前に破壊され、パレスチナでは内部抗争が再発し、武装メンバーによるイスラエルへのロケット弾攻撃も続いています。

 イスラエル政府は13日閣議を開き、パレスチナ武装メンバーによるロケット弾攻撃への対応策を検討しました。

 会議ではガザへの大規模軍事攻撃は否定されたものの、一部の閣僚はガザでロケット弾を発射する武装メンバーへの暗殺作戦を継続する立場を維持しています。

 こうした立場は去年11月パレスチナとイスラエルが達成したガザ地区での停戦合意が無効になることを意味しています。 (ジョウ)

関連リポート
v パレスチナとイスラエル、拘束者の交換が難航 2007-04-09 16:13:14
v パレスチナ新内閣、任務が重くて道が遠い 2007-03-18 14:40:09
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |