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パレスチナとイスラエル、拘束者の交換が難航
   2007-04-09 16:13:14    cri
 イスラエル政府が8日に明らかにしたところによりますと、イスラエルは、パレスチナ側が提出した、イスラエルに帰らせてもらう拘束者のリストを受けとり、検討しているということです。また、この日、イスラム抵抗運動・ハマスの報道官は、「イスラエル政府に渡したリストに載っているパレスチナ人をすべて釈放してほしい。これは、去年、パレスチナ武装勢力が拉致したイスラエル兵シャリト氏を釈放する条件だ」と述べました。専門家は、「双方は拘束者交換の問題について、一定の進展を遂げたが、依然として多くの困難に直面している」と見ています。

 去年6月25日、イスラエル兵シャリト氏は、ハマスを含むパレスチナの三つの武装グループによってガザ地区に拉致されました。その後、イスラエル軍は、その報復として、ガザ地区に対し、「サマーレイン」と名づけられた掃討作戦を行いました。去年11月、双方が停戦協定に調印するまで、数百人のパレスチナ人が衝突で死亡しました。それ以来、双方は、拘束者の交換をめぐって、度々協議を続けてきましたが、大きな進展はありませんでした。

 関係者は、今回、パレスチナ側がイスラエルにもとめる被拘束者のリストを提出したことは、双方の今後の交渉にプラスだと見られているが、双方は、意見の一致に至るのは、イスラエルのオルメルト首相とパレスチナのアッバス議長の今後の交渉がスムーズに進められるかどうかに関わっていると分析しています。

 焦点になったのは、パレスチナ側が提出したリストです。

 いまの段階で、双方は、リストに載ったパレスチナ人の名前と人数を明らかにしていませんが、両国の消息筋は、リストにはファタハの指導者バルグティ氏とパレスチナ人民解放戦線の指導者サアダト氏の名前が載っているとしています。この二人はともパレスチナの立法委員です。バルグティ氏はパレスチナ人の間でかなり影響力があり、アッバス議長の後継者と見られています。去年9月、アッバス議長は、拘束者を交換する場合、この二人の釈放を望むと表明しました。

 しかし、イスラエル政府から見ますと、この二人はイスラエルに対するテロを計画、実行した人物です。バルグティ氏は、イスラエル人への襲撃事件を計画した疑いで、終身刑を言い渡されています。。また、サアダト氏は、2001年に起きたイスラエルのぜエビ観光相暗殺を企画者したとされています。イスラエルは、こうした人物を釈放することで妥協するとは思えません。イスラエルのヘルゾグ福祉相は、今週中、首相が内閣安全会議を開き、拘束者の釈放基準の緩和ついて検討することを明らかにしました。しかし、イスラエル高官は8日、「バルグティ氏の釈放は、イスラエル政府の失敗を意味している。現内閣は総辞職すべきだ」と指摘しました。

 イスラエルのヘルツォグ福祉相が警告しているように、パレスチナとイスラエルは拘束者の交換について、長い道のりが必要です。双方の交渉は最も困難な段階に入りました。(翻訳:藍)

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