ウクライナのヤヌコビッチ首相が4日の閣議で、交渉を通じて今の政治危機を解決するようユーシェンコ大統領に呼びかけると同時に、政府は問題解決のため妥協する意向があるとの考えを示しました。
ヤヌコビッチ首相は「政治危機を解決するチャンスがまだあり、全ては大統領の決定しだいである。議会解散といった内容の大統領令は、合法的なものであるかどうかについて憲法裁判所が裁決を下す前に、この大統領令を取り消すことが唯一の解決法である。もし、大統領がそうすれば、政府はそれ相応の譲歩策をとるだろう」と述べました。
ウクライナでは、ユシチェンコ大統領が2日に議会の解散令を出したことによ緊張情勢が続いていますが、これを受けてこの解散令を審査する憲法裁判所のイワン・ドムブロフスキー裁判長が4日辞意を表明しました。しかし憲法裁判所は同日の会議でその辞意を受け入れませんでした。
|