鄭州大学教育学院の張励仁副教授(同大学社会性別研究センター副秘書長)はこのほど、社会は女子大学生への就職差別に注目すべきであると指摘した。
張副教授によると、同センターはこのほど女性研究協会と共同で、河南省の大学7校に対し現代の大学生の社会的な男女平等意識に関する調査を行った。その結果、「中国社会において、男女不平等が突出して起きているのはどの分野か?」との質問に、78.95%の学生が「就職機会の不平等」と答えた。
張副教授は、「最近は、女性は募集しないとはっきり示す企業まであり、募集のなかで女性を排斥・制限するような現象が存在している。男性の修士号取得者と同レベルのポストにしかつけない女性の博士号取得者や、男性の学士取得者と同レベルのポストにしかつけない女性の修士号取得者がいる。大学生の就職プレッシャーが高まる今、女子大学生の就職に対するプレッシャーは男子学生よりも大きい。就職機会の男女不平等は社会でもっと大きな注目を集めるべき」と述べる。
上述の調査において、「現在、女子大生の就職難の主な原因は何か」との質問に、41.5%の女子大生が「社会の女子大生に対する差別」と答えた。また、21%が「努力不足」、12.7%が「人脈がないから」と答えた。「男子大学生のほうが女子大学生より能力が高いから」と答えた女子大生は最も少なく、9.1%にとどまった。(編集SN)
「人民網日本語版」より
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