まもなく使用される台湾の高等学校の新しい歴史教材「中国史」は、これまでに使用していた「わが国」、「本国」、「大陸」などの用語をすべて台湾の独自性を示す「中国」に変えました。イデオロギーをもって教育に強硬に干渉する台湾当局のこのやり方に対して、台湾内の一部の学者と政党から強い反対の声が上っています。
台湾大学歴史学部の呉展良主任ら数人の教授は、「この新しい歴史教材は明らかに、台湾と大陸の根源的な関わりをあいまいにしている」と指摘した上、当局が政治的立場に立って歴史教材を編成するやり方は認められない」と述べました。
新民党の李鴻鈞報道官は29日、記者会見を開き、「歴史教育の意義は、後に続く者が歴史教訓を尊重し、銘記することにある。しかし、教育主管部門は新しい高校歴史教材に『統一』と『独立』の対立を激化させる紙数を増やすことを許した」と指摘し、現任の教育主管部門の責任者に直ちに辞職するよう要求しました。(翻訳:玉華)
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