上海の「東方早報」に先日掲載された「商務部が人民元の4%の値上げを認めた」という記事について、商務部報道官は18日、取材に対し、「これは主観的な憶測報道であり、事実に全く反するものだ」と答えた。
同報道官によると、「東方早報」の掲載文章は、商務部傘下の国際経済貿易合作研究院の関係専門家が行なった「人民元上昇に対し、経済貿易発展がいかに対応するか」をテーマとする研究報告の一部内容を引用したものという。しかしながら同報告は、人民元4%の値上げ提案には言及しておらず、しかもサイトで同報告が発表された際には、「執筆者の個人的視点を示したものにすぎない」という注釈がはっきり明記されていた。記者がウェブサイト文章の断片から意味をすくい上げ、本人の憶測を政府商務部のコメントに仕立て上げ、「商務部が人民元4%の値上げを認めた」という見出しで報道を行ってしまったため、世論に誤解を与える結果となった。「東方早報」はすでに、訂正・説明文書を掲載している。また、同報道がもたらした悪影響について、商務部に書簡で謝罪した。
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