商務部、国家発展改革委員会、税関総署、国家質量監督検験検疫総局、国家認証認可監督管理委員会の5部門は9日、「自動車輸出の秩序の規範化に関する通知」を共同で発布し、自動車の完成車製品(乗用車、商用車、車台、ノックダウン部品を含む)に対して輸出許可証管理を実施することを決定した。また自動車メーカーに対する輸出資格管理や自動車輸出企業に対するメーカーからの授権管理も打ち出すとしている。
商務部産業司の責任者によると、中国では近年、自動車輸出企業が急激に増加し、その質やアフターサービスなどの悪さが問題になっている。現在の企業数は全国で1175社。うち年間輸出台数が10台以下の企業は669社、1台だけの企業は204社に上ることから、業界の参入条件に合致しない企業による輸出や悪質な低価格競争といった問題が生じ、海外の消費者の利益を損なっている。
自動車企業と自動車製品の国内市場参入には資格がいるが、海外市場進出には資格がいらない。これが中国の自動車輸出の秩序を混乱させる主な原因だ。現在、中国の自動車輸出製品は管理の対象でないため、国内の業界管理基準や品質水準に満たない自動車も海外への輸出が可能となっている。
同司責任者は「今回、新規定を打ち出した主な狙いは、輸出の活力を最大限に保護し、業界参入基準を最も合理的に設置することにある。規定の具体的細則については、今後数年間で段階的に引き上げる可能性もある。今年7月までに、基準を満たさない企業約700社が撤退することになるだろう」と話す。(編集KS) 「人民網日本語版」
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