中国広西チワン族自治区林業局の蘇永氏は「中国では、湿地のメリットについて、生物の多様性維持や洪水防止、貯水など生態に関する優位性や社会的な優位性はすでに人々に認められているものの、その経済的メリットが疎かにされている。そのため、ここ数年、湿地開発と利用の際の非合理的で、無秩序な現状が深刻になっている」と指摘しています。
蘇永氏は、また「湿地経済には大きな利益がある。豊かな水資源は、灌漑や工業、養殖業、それに発電などの分野で大きな経済的利益をもたらし、さらに、農産物や水産物の豊富な養分となり、その産出量と付加価値を向上させる。このほか、独特な景観や豊富な野生動植物に恵まれている湿地は観光資源にもなる。多くの観光客が湿地を訪れるようになるだろう」と述べました。
中国の湿地面積は、およそ3800万ヘクタールあまりで、アジア1位となっています。中でも、広西チワン族自治区にある湿地は種類、数とも豊富だということです。(11/20)
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