国連安保理は11日夜、パレスチナとイスラエルの衝突に関する決議草案について表決しました。しかし、アメリカが拒否権を行使したため、決議草案が採択されることができませんでした。
カタールが提出したこの決議草案は、イスラエルがこのほどガザ地区で行なった軍事行動により、パレスチナ人19人が死亡したことを非難し、この地区に視察団を派遣するよう国連に要求すると共に、民間人を保護する国際的なメカニズムを確立するよう呼びかけています。
決議草案はパレスチナに対して、直ちに措置を取り、イスラエルにロケット弾を発射することを含む暴力活動を停止するよう呼びかけました。
アメリカのボルトン国連大使は、「アメリカがこの決議案を拒否するのは、この決議案がハマス主導のパレスチナ政府の責任を明確にしなかったからだ。また、民間人を保護するメカニズムの提案も人々に誤解されやすいものだ」と述べました。
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