イスラエル軍は8日早朝、戦車を出動させてガザ地区のベイトハヌーンを砲撃し、少なくとも19人のパレスチナ人を死亡、50人を負傷させました。国際社会は、これに驚きを示し、相次いでガザ地区住民への砲撃を停止するようイスラエルに呼びかけました。
アナン国連事務総長は声明を発表し、国際法を遵守し、軍事行動で民間人に傷害を与えないことを確保するようイスラエルとパレスチナ双方に呼びかけると共に、死亡者の遺族に慰問の意を表しました。
アラブ諸国連盟のムーサ事務局長は声明を発表し、イスラエルのガザ地区住民への砲撃を厳しく非難した後、国際社会、とりわけ、中東問題と関連する4ヵ国に対し、直ちにパレスチナとイスラエルの衝突に干与し、イスラエルの軍事行動を阻止するよう呼びかけました。
EU・欧州連合の輪番議長国であるフィンランドは8日、声明を発表し、ガザ地区での軍事行動を停止するようイスラエルに要求したほか、イスラエル領内にミサイルを発射しないようパレスチナ武装勢力に要求しました。EUはまた、国際的人権の尊重を踏まえて最大限の自制を保つと共に、和平交渉の再開に努力するよう関係方面に呼びかけました。
赤十字社国際委員会は、声明を発表し、戦闘中、民間人を保護する国際的人道主義法を遵守するようイスラエルに呼びかけました。
同じくこの日、エジプト、イタリア、ペルー、アルゼンチンなどの国も、それぞれ、イスラエル軍の軍事行動が緊迫した情勢をエスカレートさせたことを厳しく非難すると共に、「平和交渉こそ、安全と安定を実現する唯一のルートだ」と指摘しました。
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