中国国際経済関係学会の譚雅玲氏は29日、アメリカの上院議員が人民元為替レートの切り上げについての議案提出を放棄したことは理性的だ」と評価しました。
アメリカ上院のシューマー議員とグラム議員は29日まで、人民元の為替レートについて中国に圧力を加える懲罰的議案を議会に提出する予定でしたが、28日のブッシュ大統領の要求の下にこの予定を取りやめ、より多くの時間を費やし中国側と為替問題について協議するよう新しく就任したポールソン財務長官に求めることを決めたものです。
これを受けて譚雅玲氏は「もし、人民元の為替レートの切り上げが早すぎれば、中国経済の発展にマイナスとなるだけでなく、中国のアメリカへの輸出と投資にも影響を及ぼし、ひいてはアメリカの経済利益を損なうことになる。中国と西側先進国の経済の基盤と発展過程は異なり、市場の規模と機構構造体も異なるので、西側の基準を以って人民元為替レートの合理性を評価することはできない」と述べました。
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