中国の中央銀行である中国人民銀行の李超報道官はこのほど「中国政府による人民元為替レートの調整はない」と改めて強調しました。

　李超報道官はその際、「中国が去年7月に人民元為替メカニズムを改革して以来、人民元為替レートは強い柔軟性を見せた。3月21日現在、人民元対ドルの値上がり率は3％を超えた。人民元は為替市場と国際的な主要貨幣との為替の変化によって自主的に変化する能力を持ってきている。このため、中国政府によるこれ以上の調整は必要ない」と述べました。

　中国は、去年7月21日から市場需給を基に、管理要素が加わった為替メカニズムを実施し始め、人民元の為替レートはドルだけを対称にする状況は変わってきています。

　これについて温家宝首相は「中国は人民元為替レートについてはこれ以上調整しない」と表明しています。